日本語の音声に、通常小学校で習う50音のほかに、鼻濁音というのがあるのはご存じですか?
また、発音するのが難しい、「か行」、「さ行」「た行」「は行」の音をある法則に則って、はっきりとした音にせず抜いてしまってかまわない「無声化」というのがあるのをご存じでしょうか。
鼻濁音はたとえば音楽(おんがく)のがを通常の「が」の発声ではなく、鼻にかけて優しく発声する音。
無声化は、たとえば薬(くすり)の「く」をはっきり「く」といわずに、息だけを漏らすように「く」と発声するもので、どちらも、西日本の方々はほとんど使わない、標準語ならではの音です。
今日のアナウンス講座には、最近常連になってくれている、声優志望で、養成所のオーディションを受けようとがんばっている、Kくん、Mくん、Sくんの3人と、アナウンサー試験を控えているMKくんの4人が来塾。関東出身の人も含めて、4人とも鼻濁音と無声化には苦戦しています。ナレーションの練習をしたのですが、当然、現行にも2つの要素は出てきます。
実は鼻濁音も、無声化も、きれいな日本語を楽に発声するためのツールなので、言えるようになってしまえば、難しい台詞やナレーションも楽にできるようになるはずですが、
一度苦手と思ってしまうとなかなかできません。
もちろん正しい発声法というのはあって、それをレクチャーすると、Kくんは発声練習ではきれいに発音できるようになりました。しかし、文章の中で出てきてしまうと瞬時には対応することができません。
ねばり強く対応できるようにするには、多少時間はかかるでしょうが、せっかくアナウンス講座に来てくれているのですから、少しでも、きれいな日本語を話せるようになってもらって、オーディションやアナウンサー試験に臨めるようにお手伝いしていきたいと思います。
夜のアナウンス講座では、プロのアナウンサー試験や、声優のオーディションの対策、声を出す上での苦手克服を目指す方など、しゃべることに関する皆様のいろいろなニーズのお手伝いをしています。
たくさんの皆さんのご来塾をお待ちしています。
むさしの芝居塾スタッフ
- 「声のいい人って輝いてみえます!人生をキラキラにしましょう!」 元文化放送アナウンサー。現在はNACK5のプロ野球中継などTV、ラジオで実況アナウンサーとして活躍中。正しく美しい発声法で、長時間出し続けられる貴方だけのいい声を、一緒に探しましょう!
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