今日はお天気が悪かったせいか、全体に出足が良くありませんでしたが、
それでも、アナウンス講座には、声優養成所のオーディションを控えるKくんとMくん
アナウンサー試験を受験中のTくんの3人が来塾。
いつものように発声練習が終わり、歌舞伎十八番の「外郎売り」で
滑舌練習をしていた時のこと。
Kくんが「外郎売り」を読むと、何かが変なのです。
激しくあからさまにおかしい!
というわけではないのですが、
どことなく微妙に、けれども明らかに間違っているのです。
最初は難しい言い回しだから間違えたのかなとも思ったのですが、
落ち着いて聞いてみると、それぞれの間違いにある一定の規則があることに気づきました。
タネを明かせば、福島出身のKくん。
自分では正しく発音していたつもりが、なまっていたのです。
Kくん曰く「7年間、この発音で何も言われず来たのに間違ってたんですね!?」
理由は簡単。高校、大学の7年間を東北で過ごしていたKくん。
周りで聞いていた放送部員等も東北の人ですから、
それがなまりであることに気づかず、正しいイントネーションだと思っていたのです。
地方出身の皆さんの中には、
同じような経験をしたことがある方もいらっしゃるのではありませんか?
自分では正しい日本語をしゃべっているつもりだったのに、
イントネーションの違いを指摘されてしまったとか・・・・。
なまっているのは気づいているんだけど、どうやったら治るのかがわからないとか・・・。
人間は言葉を耳で覚えます。
家族や身の回りにいる人たちがしゃべっているのを聞いて言葉を覚えます。
言葉にはリズムと音程があります。
それは地方によって違います。
なので、生まれ育った場所に応じた発音で、当たり前に喋るようになります。
ですが、そのリズムや音程を、理論として学んだことがありません。
だから、おかしいことにも気付きにくいですし、
直そうと思っても、理屈で生きる大人には、耳でコピーするのが高いハードルになります。
ではどうやったらなまりを治せるのか。
私の知ってる人で、外国語だと思って標準語を覚えたという地方出身者がいます。
なるほど・・・と思いましたが、そこまで難しいことではないことに、気づきました。
そう、地方によって、異なるリズムと音程があるなら、
標準語のリズムと音程を身につけてしまえば、
標準語をしゃべっているように聞こえるのです。
標準語には標準語の、関西弁には関西弁の、東北弁には東北弁のリズムと音程があります。
自分の喋ってる言葉のリズムと音程を標準語のものに治すだけでいいんです。
それがどういうリズムと音程かは、むさしの芝居塾でお教えします。
皆さんも正しい日本語のリズムと音程を知って、日本語の達人になろうじゃありませんか。
アナウンス講座ではプロのアナウンサーや声優を目指す人はもちろん、
少しでも日本語が上手になりたい、楽しくおしゃべりがしたいという方の来塾も
お待ちしています。
言葉って、奥が深くて面白いですよ。
むさしの芝居塾スタッフ
- 「声のいい人って輝いてみえます!人生をキラキラにしましょう!」 元文化放送アナウンサー。現在はNACK5のプロ野球中継などTV、ラジオで実況アナウンサーとして活躍中。正しく美しい発声法で、長時間出し続けられる貴方だけのいい声を、一緒に探しましょう!
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