口を開けてしゃべろう

マンツーマンのクラスに、台風9号直撃による倒木で、

山手線が止まっているにもかかわらず、命がけでSさんがやってきてくれました。

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私のマンツーマン初参加のSさん

学校の先生のSさん、滑舌が悪くて、よく生徒さんに、「聞き取れない」と聞き返されるのがお悩みということで、

滑舌が良くなりたいと、おいでになりました。

しかし、話をしていると、特に滑舌が悪いという感じがしません。

声も、大声ではありませんが、しっかり出ています。

では、なぜ、生徒さんに聞き取れないのか・・・

話している口元に答えがありました。

Sさん、しゃべる時に口がほとんど開きません。

口が開かないので、話をする時も口の動きがありません。

それの何が問題かと思われるかもしれまんせんが、問題は大ありです。

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大きな口を開けての発声練習に奮闘中

口を開けずに声を出すと、口腔内で自分の声が響くので、とっても耳障りのいい声が聞こえてきます。

ところが、前に向かっては音が出ていないので、自分が出していると思っているような声は出ていません。

口腔内で音が響いているので、近くで話を聞いている人にも、いい声だと感じられるのですが、

授業でその声を出しても、教室の後ろの方には全く届きません。

だから生徒さんに声が届かず、聞き返されてしまったのでしょう。

さらに、口を開けずに発声すると正しい舌の使い方ができなくなります。

それでも、生まれてからずっと聴き続けている日本語なので、耳で聞いた音に近い音は再生できます。

ですから、日常生活に困らないので、余計正しい発声からずれていきます。

で、たまに、生徒さんに、大事なことだと言って、大声で伝えようとすると、

正しい日本語とはかけ離れた全く聞き取れない音が口から出てくるのです。

これはSさんに限ったことではありません。

むさしの芝居塾から某有名声優養成所に合格した人の中にも、誤った声の出し方、発音の仕方をしていた人がいました。

Sさんが「滑舌を治したい」と気づいてくれたから良かったことなのですが、

このブログをご覧になっている方の中にも口を開けずに、間違った発音をして、聞きづらいと言われている方は

たくさんいらっしゃると思います。

人間は1度染み付いた方法を変えることがとっても苦手な生き物です。

Sさんが正しい発声をできるようになるのは、たやすいことではないと思います。

でも、マンツーマンの1時間で、明らかに変わってきました。

なので、焦らず、じっくり、気がついたら、全く変わっていたというようになれるように、レッスンを進めていきたいと思います。

滑舌の悪い方、自分はちゃんと喋っているつもりなのに、やたら聞き返されるなあと不思議に思っていらっしゃる方。

1度、むさしの芝居塾で、正しく楽しく声を出してみませんか?

むさしの芝居塾は、台風の直撃はもちろん、落雷その他、

命に関わるような、どんな大変な災害の時にも通常営業しているはずですから。

むさしの芝居塾スタッフ

上野智広
上野智広
「声のいい人って輝いてみえます!人生をキラキラにしましょう!」 元文化放送アナウンサー。現在はNACK5のプロ野球中継などTV、ラジオで実況アナウンサーとして活躍中。正しく美しい発声法で、長時間出し続けられる貴方だけのいい声を、一緒に探しましょう!

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上野智広

「声のいい人って輝いてみえます!人生をキラキラにしましょう!」 元文化放送アナウンサー。現在はNACK5のプロ野球中継などTV、ラジオで実況アナウンサーとして活躍中。正しく美しい発声法で、長時間出し続けられる貴方だけのいい声を、一緒に探しましょう!