トークするときに大事なことって何だと思いますか?
声の大きさとか、内容のおもしろさとか、話の展開とか、いろいろな要素はありますが、
ほかのすべてを備えていても、それがないと台無しになってしまうものがあります。
それは・・・・・「間」
トークなのに、声を出さない「間」が大事なの!?
と疑問に思われるかもしれませんが、
話を印象づけたり、話の展開を効果的にするためには、
思い切ってだまってしまって、聞き手に考える時間を与えるのも大事なことなのです。
さて、今日のアナウンス講座。
声優志望の4人組がナレーションに挑戦しました。
1番手はOくん。
力一杯しゃべってくれるのですが、肩に力が入りすぎて、何をやっても自分のリズムになってしまいます。
せっかくいい声を出せるのですから、文章全体をとらえてどう間をとったらいいのかを理解してもらえると、いいナレーションができそうです。
2番手は初参加のKくん。
ひじょうにさわやかな高音でいい声をしています。
さわやかな声で押しまくってくれるのですが、押しすぎて単調に・・・・・
読んでもらった題材が、場面展開がないようで、実はものすごく対比に満ちていたものだっただけに、残念でした。
うまく間を作って、その対比が表現できたら、さわやかな高音が生きてくるはずです。
3番手はSくん。
声と読みの迫力はすばらしいものがある天才肌。
やはり、彼も間に苦労しました。
読点、いわゆる「。」はしっかりとした間が作れるのですが、
句点「、」が生かせないので、句点の多い作品では一気に読みすぎてしまって、
聞いてるものがついて行けなくなります。
句読点をうまく利用できたら、とっても聞きやすくなりそうなのですが・・・・
そして最後はアナウンサーを目指して就職活動中のMくん。
そつなくこなします。間も教科書通りにほぼ完璧。
ただ、言葉に熱が入っていないので、全体が軽くはなってしまっていますが、
間はいいので、とっても聞きやすくはなっています。
形はいいので、中身が伴ってくれればという感じでした。
ということで、間がしっかりとれていれば、たいていの内容はカバーできるということを再確認しました。
ただ、それを教えるのは容易なことではありません。
なぜなら、「間」って、聞いてる方はすごく感じるけど、しゃべってる方はなかなか意識できないからです。
基本的に沈黙が怖い人が多いですからね。
それでも、レッスンでしっかり意識付けはしていきます。
アナウンス講座では、職場で司会やスピーチを任されて、困っている方、
しゃべりが苦手なので、克服したい方、
声優やアナウンサーを目指しているけど、どうしても苦手なところがあって、克服したいと思っている方など、
いろいろなニーズでの、たくさんの方のご来塾をお待ちしています。
むさしの芝居塾スタッフ
- 「声のいい人って輝いてみえます!人生をキラキラにしましょう!」 元文化放送アナウンサー。現在はNACK5のプロ野球中継などTV、ラジオで実況アナウンサーとして活躍中。正しく美しい発声法で、長時間出し続けられる貴方だけのいい声を、一緒に探しましょう!
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