今日はASさんとAKさん、Sさんの3人がご来塾。
3人の来塾の動機が人それぞれでおもしろいのですが、
ASさんは滑舌が悪くて、なかなか人に話が伝わらないので、それを直したい。
AKさんは、かつてはしゃべる仕事をしていたのだけれども、
病気で休業してしまっていて、復帰に向けてもう1度勉強し直したい。
Sさんは家を出て、笑って過ごせるところに歩いて行きたいということで、
本当に様々です。
ところが、滑舌が悪いと本人がおっしゃるASさんですが、
お仕事はお坊さん。お経でならした低音で、とっても聞きやすい声をしてますし、
話も説得力があって、決して伝わりにくいことはありません。
ところが、なぜ、本人が滑舌悪いと思うほど、周りから指摘されてしまうのか。
それは、「き」と「し」と「ち」を使い分けられないからです。
これを使い分けられない人は結構いて、特別なことではありません。
私の父も栃木弁が直らなくて、「い」と「え」が使い分けられませんでしたし、
江戸弁の人は「ひ」と「し」が使い分けられません。
ことほど左様に「い」段の音の発音は難しく、
「き」と「し」と「ち」のようにわずかな舌の使い方の違いの音は、
なおさら区別しにくくなるのです。
これはASさんに限ったことではなく、3人の生徒さんすべてに、多かれ少なかれみられる現象です。
そこで、「し」と「き」と「ち」の使い分けをするための早口言葉を作ってみました。
これを練習することで、今まで、意識せずに使い分けられていなかった発声を、
意識して使い分けてみようという試みです。
その成果は・・・・・
徐々に出始めました。
このまま行けばASさんが滑舌がいいと言われる日もそう遠くないかもしれません。
同じようなお悩みをお持ちの皆様。
是非一緒に、楽しく声を出して、滑舌よく、楽しく、スマートにおしゃべりできる人になってみませんか。
たくさんの皆さんのご来塾をお待ちしています。