何故芝居塾に写真講座があるの?というお話

皆さんこんにちは。
むさしの芝居塾アートディレクターの初瀬です。

むさしの芝居塾には「写真の撮り方撮られ方」という対面講座があります。今はコロナ禍で対面は休講していますが、代わりに「人に見せたくなる写真講座」をオンラインで開催しています。デジカメやスマートフォンをお持ちの方なら誰でもご参加いただける講座です。

私の講座に参加したことがない方は「どうして俳優の技術を学ぶ塾に写真の講座があるの?」と思った方もいるかも知れません。もちろんむさしの芝居塾は俳優の技術だけじゃなく様々なことを学べるカルチャースクールなので、単純に趣味・教養として写真を学んでいただくことも出来るのですが、この講座を芝居塾という場で展開するのには別の理由もあります。それはズバリ、写真の勉強が俳優に必須な空間把握能力のトレーニングに最適だからです。

これを読んでくださっている方の中には、これから俳優の世界に飛び込もうと思っている方も、既に舞台や映像の世界で頑張っていらっしゃる方もいるでしょう。後者の方にお聞きしますが、演技をしている時の自分が客席から、あるいはカメラからどう見えているか完璧に把握出来てるよと自信を持って言える人はどれくらいいますか? あるいは、立ち稽古でミザンスについて演出家から一度も注意された事がないよという人はどれくらいいますか?

俳優にとっての大事な技術とは何か? と聞かれた時に、誰もがまず思い浮かべるのはいわゆる「演技力」でしょう。でも一流の俳優は劇中でどれだけ声を張っている時でも、あるいは感情を昂らせている時でも、第三の目で客席から(あるいはカメラから)自分がどう見えているか、そして共演者との位置関係のバランスを冷静に客観視できていなければいけません。逆に言うと、どれだけの「演技力」を持っていても、それが出来ないと俳優としては二流以下ということです。

そこで、それが出来るようになるための空間把握能力をどう鍛えるか、という話になります。もちろん公演に出まくって場数を踏んで、立ち稽古で演出家からミザンスについてのフィードバックを繰り返し受け、共演者との位置関係の把握能力を磨いていく、というのが第一の選択肢になります。実際、多くの俳優はこの方法で空間把握能力を鍛えています。

しかし今はコロナ禍。我々むさしの芝居塾に限らず、2019年以前のようなペースで稽古を重ね、公演に出演し続けられる時代ではありません。少なくとも今は。

そこでご提案したいのがオンラインの「人に見せたくなる写真講座」です。デザインの世界に黄金比と呼ばれるものがあるように、写真の構図作りにも一種の「美しく見せるセオリー」があります。人の配置の仕方、空間の空け方、煽りや俯瞰…目の前の空間を如何にして「作品」にするか。歴史が確立したセオリーを学び、人の作品に触れ、「自分ならこうする」を導き出してセンスに変えていく。その工程は、きっとあなたの俳優としての空間把握能力を高めるはずです。

オンライン講座「人に見せたくなる写真講座」は毎週金曜日20時から! 皆さまのご参加をお待ちしております!

https://shibaijuku.com/zoom

むさしの芝居塾スタッフ

初瀬健大
初瀬健大
小劇場で活動後、引退してサラリーマン生活をしていたところを針谷理繪子によって引き戻される。写真やデザインをはじめ、むさしの芝居塾のアートディレクションを担当。

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初瀬健大

小劇場で活動後、引退してサラリーマン生活をしていたところを針谷理繪子によって引き戻される。写真やデザインをはじめ、むさしの芝居塾のアートディレクションを担当。