むさしの芝居塾メールマガジン ―瓦版第70号― 2022年12月1日発行

12月からは演技クラス強化! 2022年の学び納めはむさしの芝居塾で!

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演じて・笑って・元気になろう! むさしの芝居塾メールマガジン
―瓦版第70号―
2022年12月1日発行
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早いものでもう師走。むさしの芝居塾にとっての2022年は春公演を以て演劇公演を一時休止し、学びの場としての塾に立ち返る一年でした。面倒なウィルスがいまだ流行る中、公演のためじゃなく成長のために塾へと起こしいただく塾生さんは、学びを通して前を向くことの大切さを知った素敵な人ばかり。スタッフとして本当に幸せです。2022年の学び納めは、是非むさしの芝居塾で!

【目次】

(1)ごあいさつ
(2)むさしの芝居塾最新ニュース
(3)今月のむさしの芝居塾
(4)コラム~アンダースタディは突然に~

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1)ごあいさつ
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気温の低下とともに、街で救急車とすれ違う機会がまた増えてきました。今年は昨年・一昨年と減少傾向だったインフルエンザも流行が懸念され、症状だけでは新型コロナと判別しにくいと言われていますね。いずれにしても感染すると大変な目に遭うウィルス。今冬も感染対策が重要なのは言うまでもありませんが、罹ってしまった場合でも乗り切れるよう、水分やパックのお粥などいざという時の備えを忘れずに!

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2)むさしの芝居塾最新ニュース
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【「秋の大朗読会!」終了しました!】

発足当初から朗読クラスに力を入れてきたむさしの芝居塾ならではの“演劇じゃない劇場公演”、「秋の大朗読会」が無事終了しました。当日は平日日中からの5時間一本勝負という変わった上演形態ながら多くのお客様にご来場いただき、日本文学史に残る名作から長編戯曲まで17作品という、まさに大朗読会の名に恥じないボリュームのある公演となりました。なお、この公演で演出はもちろん照明プラン&オペレートまで行なった塾長・針谷理繪子は終幕後、自分のSNSに早くも「来年の朗読会は~」と投稿。来年もあるらしいですよ!

写真付きレポートはこちら → https://shibaijuku.com/info/20221103

【日芸演劇演技合格! 試験対策も是非むさしの芝居塾へ!】

俳優を志し、むさしの芝居塾の演技クラスなどで腕を磨き続けてきた塾生のTさんが日本大学芸術学部演劇学科演技コースに見事合格しました! これまで舞台俳優を目指す方はもちろん、ミュージカルや映像、ラジオ出演など様々な試験&オーディション対策を行ない、成果を上げてきたむさしの芝居塾。現在は主にマンツーマンレッスンで試験&オーディション対策を行なっています。演劇専攻の大学や専門学校を目指すためには何を学べばいいの? とお悩みの皆さん、そして養成所などで課題原稿を渡されたものの、それをどう表現すべきか迷っている皆さん、ぜひ経験豊富なむさしの芝居塾のマンツーマンレッスンにお任せ下さい!

合格レポートはこちら → https://shibaijuku.com/info/20221108
むさしの芝居塾の見学&受講予約はこちら → https://shibaijuku.com/aboutus/trial

【石川政明&塾生の村上佳南さんがスタッフとして名を連ねた『世阿弥』終幕しました】

作家として、僧侶として、またひとりの女として大正から令和まで激動の人生を生き抜いた故・瀬戸内寂聴氏。その代表作の一つである「秘花」を、生誕100年という節目の年に嵐圭史氏主演により舞台化した『世阿弥』に、むさしの芝居塾がサポートスタッフとして参加しました。チケット係として塾スタッフ石川が、また演出助手としては、今年のお寺公演で鮮烈なデビューを果たし、「秋の大朗読会!」でも大きなインパクトを残した村上佳南さんが参加。むさしの芝居塾としては、塾長・針谷の恩師を、今度は針谷に育てられた世代がサポートするという、世代を超えた繋がり・継承を再確認できる貴重な公演となりました。

紹介記事はこちら → https://shibaijuku.com/info/2022110302

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3)今月のむさしの芝居塾
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【来年3月の針谷演出公演、募集枠は男女ともあとごく若干名ずつ!】

現在演技クラスでは、2023年3月に針谷が演出する作品をモチーフにレッスンを展開中です。この作品、大部分の出演者は既に決まっているのですが、男女ともに「ごく若干名」だけ出演枠が残っているとのこと。演出によると「野球が好きなら尚良し」だそうです。「私のことじゃないこれ?」と思った方はお早めに塾長まで。直接でも、メール info@shibaijuku.com でもOKです!

【塾スタッフ・蒔田将大が、一度演劇から離れます】

スタッフの一人として長年むさしの芝居塾を支え続けた蒔田将大が、一度演劇から離れることを決めました。年内をもってむさしの芝居塾からも去ることになります。思えば、第一回公演直前、演技ではなく全く別のレッスンを求めて塾にやってきた彼は、演技を学び、殺陣を学び、そして第二回公演「近江屋」でいきなり主演の坂本龍馬役をゲット。以後、俳優としての彼の爆発力は塾内外の公演で高く評価されました。また、塾スタッフとして、ITについていけない年長組スタッフに代わり「なんかインターネットの難しいやつ全般」を切り盛りしてくれたのも彼。その外見や表面的な態度など、「ドライな若年層」を具象化したように一見して見える彼ですが、その内側に秘めた表現への気持ちというのはどの世代とも何ら変わらず熱いものなんだということを、私たちは彼とともに行なった幾つもの創作の中で感じ取らされました。蒔田将大という一人の男のこれからに、どうかエールをお送り下さい。そしてマッキーへ、今までありがとう。これからも人生の節々で「やっぱまた演劇やりてぇな」って思った時は、それが何歳になった時でもまた塾に帰っておいで!

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4)コラム~アンダースタディは突然に~
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11月2日にむさしの芝居塾初となる「大朗読会!」を開催した。お越しいただいた皆様には改めて御礼を申し上げたい。今回の「大朗読会!」、パンフレットをお手に取った方はご存知だろうが、本番直前になって二人の出演予定者が体調を崩し、塾スタッフ・服部健一が二人分の代役を務めた。演出助手として常に稽古場で作品と向き合い続けてきた服部の代役ぶりは実に素晴らしいもので、すべてのプログラムを無事に終えたいま服部には同じスタッフとして感謝の気持ちしかないが、今回の件は面倒くさい病気が蔓延する中であっても舞台芸術の灯火を消さないと決め公演活動を続ける私たちにとって、演劇用語で言うアンダースタディ、つまり緊急降板に備えたバックアップメンバーをしっかり置いておくことの重要性を改めて痛感させた。

さて、少し話は変わるが、サッカー日本代表のエースストライカーとして長らくチームを牽引してきた大迫勇也選手が、ワールドカップカタール大会の選抜で落選したのは「大朗読会!」の集中稽古中だった。私は大迫選手のファンだったので非常に残念だったが、その後大迫選手は監督からバックアップメンバー、つまり登録選手が病気や怪我で離脱を余儀なくされた場合に追加で登録される選手になってほしいと言われ、それを拒否していたことが報道された。私は本当に彼のプレーが好きだっただけに「それはねぇだろぉ大迫ぉ」とがっかりしたが、彼が「チームメイトの怪我や病気を祈りたくないから」とコメントを発表した時、複雑な気持ちになった。もし自分が大迫選手と同じ立場だったら、やっぱり「俺が出たい」「あいつ怪我しねぇかな」と思ってしまうのかと自問したからだ。もちろん「俺は仲間の怪我や病気なんて祈る男じゃねぇぞ」と自分では思っているのだが、実際その立場になったことのない私にそれを言い切る資格はないと思った。

笑ってしまう話なのだが、そんな事が心に引っかかっていた私に「来年私が演出する公演で出演者に何かあった時のバックアップになって欲しい」と針谷から打診があったのは、奇しくも大迫選手が「チームメイトの怪我や病気を祈りたくない」と表明したその翌日だった。演劇公演における出演者のバックアップとは一口に言ってもそんな簡単ではない。出演者たちと同じく稽古に通い、セリフはもちろんのこと細かな動きなども全て覚えなければいけない。その覚えなければいけない役も一人だけとは限らない。サッカーで言えば、いきなりセンターフォワードを任されることも、ゴールキーパーを任されることもある。しっかり覚悟を決めて回答しなければいけない判断だったが、私は即答でイエスと返した。あらゆるタイミングが絶妙すぎたからだ。私は運命論者ではないが、大迫選手の一件でモヤモヤしていた私にとって、「大朗読会!」を見舞った事態からの今回の打診は少なくともタイムリーと言う言葉で片付けるには運命的すぎたのだ。「俺は仲間の怪我や病気なんて祈る男じゃねぇぞ」。サッカー中継を横目に台本のページを捲りながら、もう一度心のなかで繰り返す。

今月のコラム担当 初瀬健大

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