「誰かが誰かを愛してる」稽古のもよう:演じることは演じないこと

本日の稽古では、いつもお世話になっている原田大二郎さんがいらっしゃいました。

いつもにも増して緊張するキャストの皆さん。しかし、大二郎さんは気さくに話しかけてくださって、アドバイスを頂きました。

その中でも印象に残ったのが、「役になりきるのは違う。この世界に存在する実態である「自分」が戯曲の世界に存在する「役」にどれだけ近づいていけるかが大切だよ。世阿弥の虚像皮膜という言葉にあるように、虚と実の間にこそ真実がある。演じることは演じないことなんだ。」という言葉でした。

大二郎さんの激励の言葉を聞き、より役に対して深く向き合うことができる稽古になりました。

また、本日は音響を担当してくださる高沼さんにも通し稽古を見学して頂きました。

高沼さんに持ってきていただいたSEが鳴ることによって、シーンの臨場感が増し、

出演者たちもより一層本番に向けての気持ちが高まっていきました。

むさしの芝居塾  春の3周年記念公演
『誰かが誰かを愛してる』
作 / 堤 泰之  演出 / 針谷理繪子
チケット予約受付中!