「あきうらら朗読会」に向け朗読レッスン強化! 出演申し込みもまもなく締め切りです!
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演じて・笑って・元気になろう! むさしの芝居塾メールマガジン
―瓦版第79号―
2023年9月1日発行
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皆さんこんにちは。9月になってもまだ厳しい残暑が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか? 気象庁の長期予測によると、夏日は10月下旬まで続き、11月は秋、12月からは冬、だそうです。ヴィヴァルディも草葉の陰で苦笑いですね。気温や湿度、気圧などがコロコロと変わる様子なので、毎日の服装なども気をつけたいところですが、何より重要なのは何と言ってもやっぱり気力と免疫力! 皆さま、むさしの芝居塾のレッスンで心と身体を温めて免疫力を高めながらこの季節を共に乗り切っていきましょう!
【目次】
・ごあいさつ
・むさしの芝居塾最新ニュース
・今月のむさしの芝居塾
・コラム~イマジネーションの旅~
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1)ごあいさつ
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皆さんこんにちは。むさしの芝居塾アートディレクターの初瀬です。暑さに弱く夏は基本引きこもっているので子供の頃からよく死亡説が流されることでお馴染みの初瀬です。生きとるわ。さて、個人的な話で恐縮ですが、今年の春夏はオーバーサイズの服に助けられていました。流行に乗って…という風に見られていればいいなと思って着ていたんですが、実際はピロリ菌なるものに胃をやられ、激痩せした身体のシルエットを隠すために着ていたものでした(既に菌は退治しています)。しかし、先月むさしの芝居塾がバックアップした劇団 芝居屋樂屋の公演『鬼~贋大江山奇譚 2023Ver.』でロビー担当になった際は流石にダボダボの服で…という訳にもいかず、タイトな服でお客様をお迎えしていたんですが、やはり久しぶりにお会いする塾生さんから次々と激痩せを心配されてしまう事態に…。多くの方を心配させてしまったことを反省し、公演後はとにかく食事量・回数を増やしています。これで不健康なシックスパックともお別れです。次回公演ではまたデブに戻って皆さまとお会いするつもりです!
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2)むさしの芝居塾最新ニュース
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【『鬼~贋大江山奇譚 2023Ver.』無事に全日程を終えました!】
劇団 芝居屋樂屋とたちかわ演劇祭実行委員会が共同主催、立川市教育委員会と小金井市が後援、そして我らがむさしの芝居塾から多くの塾生の皆さんと講師・スタッフが参加した『鬼~贋大江山奇譚 2023Ver.』が無事に全日程を終えました。現役高校生から古希を過ぎた人生の大先輩までが集い、コロナ禍以降最多キャスト・最大の舞台でお送りした今回の作品。皆さまの目にはどう映ったでしょうか? たちかわ演劇祭という歴史ある「夏フェス」への参加作となった今回のステージ。志を同じくする他団体さまとの協力が生まれたり、『鬼』をご覧になって演劇というライヴの面白さを知った方が他団体さまの作品も観に行ったり…と、単独公演ではない夏フェスならではの楽しさが沢山詰まった最高のステージになりました。ちなみに…前号のメルマガでも少し匂わせ気味なことを書きましたが、今回の再演は「多様性」をテーマに演出の針谷がリライトを重ねて紡いだ物語でした。勿論、キャスト募集の中で「マイノリティさん募集~」とやった訳ではありません。今まで通りに出演者を募集していた過程で、偶然にも多様なバックグラウンドを持った人たちが多く集まり、それならば、と針谷が構成を変えたり、加筆したりと丁寧に物語の糸を編んでいった結果でした。もちろん、誰々にはこういうバックグラウンドがあったというアウティングはしません。あの作品が上演されるまでを、いわゆる「感動ポルノ」にするつもりもありません。それでも、あの作品を「マイノリティが輝く演劇」ではなく、「マイノリティもマジョリティも関係なく皆がイキイキと輝く演劇」として世に送り出せたことを、私たちは誇りに思っています。ちょっと手前味噌が過ぎましたが。そして最後に…ですが、今回のアンケートでは再再演を望むというお言葉を多くの方から頂きました。この作品に込めた私たちのメッセージが、人々が分断し、いがみ合ってばかりの今の世界に必要だと皆さまに感じていただけた結果だと思っています。いや本当に手前味噌ですが、本音です。本当にありがたい限りです。再再演の時、「弥三郎」を演じるのは、「伊吹」を演じるのは…もしかしたら今このメールマガジンをご覧頂いているあなたかもしれません。皆さま、また劇場で…いや、次は稽古場でお会いしましょう!
『鬼〜贋大江山奇譚 2023Ver.』の舞台写真(50枚以上!) はコチラから!
https://shibaijuku.com/info/20230821
【今年もやりました! 無量寺さまでの御法要公演! 公式サイトでフル尺動画掲載中!】
コロナ禍での休止期間を経て、昨年復活した恒例の『御法要公演』(@江戸川区にある真言宗の寺院「無量寺」さま)。毎回、仏教の教えをモチーフに塾長・針谷が脚本を書き下ろし、お盆の御法要の中で上演するというこの企画を、今年も無事に終えることが出来ました。今年は『鬼〜贋大江山奇譚 2023Ver.』の千穐楽翌々日にお寺公演本番、というタイトなスケジュールの中、別班として稽古を進めていたのですが、『鬼』での降板者が相次ぐ中、結果的に『鬼』にも『御法要公演』にも両方出演するという塾生さんが複数出てしまう結果に。それでも皆タフにこの暑く熱い夏を乗り切ってくれました。無事にキャストを務めてくれた塾生さんたち、今年も私たちを呼んで下さった無量寺のご住職を始めとする皆さま、そして作品を見届けてくれた皆さまに感謝です! なお、今年の作品は弘法大師空海御誕生1250年というメモリアルイヤーにちなんで塾長が書き下ろした『火正月』。今回は暑さと稽古づくしで頭が沸騰した塾長が面白がって書いたお猿の話が大ウケでした。これまで御法要公演ということで笑いどころは自重してきたのですが、もっと笑える作品を!とご住職に言っていただけたので、来年もオファーをいただけたら、より一層笑える作品を作る所存です。出てみたい人、寄っといでー!
『火正月』本編フル尺動画と御法要公演当日の模様はコチラ!
https://shibaijuku.com/info/event/20230828
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3)今月のむさしの芝居塾
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【9月・10月は『あきうらら朗読会』に向けて朗読強化でお届け!】
11月3日・4日の二日間に渡って開催されることが決まった『あきうらら朗読会』。既にお伝えした通り、今年は日本庭園を臨む古民家での開催です! そして、それに向け、9月・10月は朗読クラス強化での対面レッスンをお届け! 10月は一部朗読会出演者向けクラスがありますが、基本的には「水曜&木曜以外は毎日朗読クラスがありますよ!」と覚えていただければオーケーです!
9月のレッスンスケジュールはコチラ!
https://shibaijuku.com/schedule/20230815
10月のレッスンスケジュールはコチラ!
https://shibaijuku.com/schedule/20230823
【『鬼』効果で人気再燃!? 「アクション」&「れっつ!ダンス」のご予約はお早めに!】
9月・10月の木曜日には大人気の「アクション!」と「れっつ!ダンス」も開講!「アクション!」は9月14日(木)19:00~&28日(木)19:00~の2回開講、「れっつ!ダンス」は9月7日(木)19:00~の1回開講となっています。もちろん初めましてのお客様も大歓迎! 『鬼』を観て私もやってみたい!と思った皆さま、そして8月の猛暑で運動から遠ざかって体力が落ちてしまったという皆さま、各クラスとも定員制なのでご予約はお早めに!
9月のレッスンスケジュールはコチラ!
https://shibaijuku.com/schedule/20230815
10月のレッスンスケジュールはコチラ!
https://shibaijuku.com/schedule/20230823
【対面レッスンご予約方法についてのお願い】
最近、個人LINEでのお申し込みが増えております。スタッフ間でもレッスン予約状況の的確な共有に努めておりますが、混乱や予約漏れ等の元になり得ますので個人LINEでのご予約はお控えくださいますようお願い致します。基本的には「ホームページ内・レッスンお申し込みページからのご予約」と、「来塾した際その場でのご予約」の2つの方法でご予約をいただけますと幸いです。レッスン直前の「行きたいけど空いてますか?」等のお問い合わせは個人LINEでも承っております。塾長またはスタッフの服部・石川までお願い致します。
なお、ご予約申し込みの締め切りは前日の午前10時までとなっております。滅多にあることではありませんが、この時点でお申し込みが0人のクラスについては休講とさせていただきますので、ご了承ください。
また、ご予約のキャンセルにつきましては前日の12時まで、となっております。それ以降はレッスン料金が発生いたしますのでお気をつけください(各種パスポートをお持ちの方は発生いたしません)。
マンツーマンレッスンはその特性上、キャンセルは承っておりません。ご予約後はいかなる場合でもレッスン料金が発生いたしますので、確実に受講可能なお日にちでのご予約をお願い致します。対面からオンライン、あるいはその逆、への変更は承ります。
以上、塾生さまの予約管理をミスなく円滑に行うためのお願いでした。ご理解を頂けますと幸いです。今後ともむさしの芝居塾を宜しくお願い致します。
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4)コラム~イマジネーションの旅~
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先日、家族と自宅で夕飯を食べながらテレビを観ていた。正確な番組名は忘れてしまったが、「現役東大生が選ぶ、学べる漫画ランキング」的なものが展開されていて、その中に、実在する日本文学者の名をそのまま冠したキャラクターたちが文学作品の名に因んだ必殺技を武器にして戦うバトルアクション漫画、なるものがランクインしていた。なんでも現役東大生によると「文学者の名や代表作の名を学べる」のだそうで、私はそれでいいのか最高学府…と感じざるを得なかったのだが、直後に某有名予備校講師が「いや原作読め!」と一喝してくれて、何とか溜飲が下がった。
さて、そんな日本文学の世界にどっぷり浸れる秋のお祭りとして、かつての「塾生発表会」を継承しスケールアップさせた芝居塾のイベント「秋の大朗読会」。今年は「あきうらら朗読会」と名を変え紅葉を望む古民家での開催となったのは先述の通りだが、昨年の「秋の大朗読会」も、普段の演劇公演とは全く趣が異なるもので、私の記憶に深く刻まれるものだった。私は音響スタッフとしてブースの中から皆さんの発表を見守っていた…というか実際は5時間に渡る作品発表の音出しに手一杯だったのだが、そんな中でも「これを自分が読んだらどんな風になるんだろうなぁ」というのは、何だかんだ言いながらも基本出たがりな私が想像してしまうことだった。人生の折返し地点を過ぎ若い頃のような台詞入れができない…というのを2019年・2021年と2本の演劇作品に出演し痛感した中、いや本持っていいなら俺もやりたいな…という甘ったれな思いが音響ブースにいる私の中で生まれていたのだ。まぁ、その思いは悲しいかな私とは実力差がありすぎる身内の朗読を前に一瞬でかき消えたのだが。逃げてばかりの人生だなぁ。
もう一つ、朗読会の面白さは「この作品に挑戦したい!」というのを出演者が自ら提案できるということだ。もちろん、その作品を実際に舞台上で読めるかというのは朗読クラス講師であり朗読会全体の演出構成を担当する塾長・針谷理繪子がジャッジするのだが、提案は出来る。逆に、出演者それぞれの個性を見極めた上で塾長から作品を提案されることもある。提案され、その作品と向き合う中で朗読の力量のみならず自己のアイデンティティや視野を大きく拡げられた、という塾生さんが大勢いる。さらに言えば、自分の出番を迎える前/終えた後に共演者たちの作品を聴くことも大きな学びとなる。人の発表に感銘を受け、その物語や詩の世界観に没入することもまた視野と想像力を大きく拡げる絶好の機会になるだろう。
最後になるが、私には「いつかこの作品の朗読に挑戦したい」と思っている詩がある。宮沢賢治の「春と修羅 第二集」に収録された『告別』だ。この作品は賢治が花巻農学校の教師を辞めて農耕自炊で生きる決意をした時、教え子の一人で音楽の才能に溢れていたが農家を継ぐしかない運命にあった沢里武治に贈った詩と言われている。一部を抜粋・引用させていただきたい。
“けれどもいまごろちゃうどおまへの年ごろで/おまへの素質と力をもってゐるものは/町と村との一万人のなかになら/おそらく五人はあるだらう/それらのひとのどの人もまたどのひとも/五年のあひだにそれを大抵無くすのだ/生活のためにけづられたり/自分でそれをなくすのだ”
私にはまだこの詩を人前で朗読することは出来ない。それに値する朗読のスキルを持ち合わせていないこともそうだが、何よりもまだ私はこの言葉を伝える側の人間でなく、この言葉で自らを奮起する側の人間に過ぎないからだ。それでも私はいつかこの作品を朗読し人に伝えられる日を想像している。そして、その想う力だけが人を本当に成長させると信じている。
今年の「あきうらら朗読会」。読む人も、聴く人も、めくるめくイマジネーションの旅が、あなたの人生をより豊かなものにしますように。
今月のコラム担当 初瀬健大
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