2018年2月3日、武蔵野プレイスとむさしの芝居塾の強力タッグが再び実現しました。
プレイスが主催、芝居塾が企画を担当したイベントの名は「帰ってきた!一日俳優体験」。2016年に開催された一日俳優体験の第二弾です。
塾長・針谷理繪子の挨拶で幕を開けたイベントは、高橋佑一郎・直塚和紀・小栗銀太郎・佐藤洸・出口栄一という5人の講師による「むさしの芝居塾五人衆」で講師紹介。
続いて俳優のメソッドを取り入れた体操&発声練習を参加者全員で行った後、シアターゲームへと進みます。数多く行ったゲームの中で特に盛り上がったのは、出口講師の提案で採用された「人間知恵の輪」。チームを組んでメチャクチャに手を繋ぎあったあと、手を離さずに輪をほぐしていくというゲームなのですが、このゲームで参加した皆さんの身体がかなり温まった様子でした。
そして休憩を挟んだあとは参加者の皆さんがそれぞれ希望する6つの班に別れて個別に練習してもらいます。針谷塾長は「朗読」、高橋講師は「時代劇」、直塚講師は「翻訳劇」、小栗講師は「殺陣」、佐藤講師は「アクション」、出口講師は「ダンス」をそれぞれ担当します。
50分間の班別レッスンを挟んだ後は、いよいよ発表タイム。
トップバッターの直塚チームは「ロミオとジュリエット」より最も有名なバルコニーのシーンを演じました。女性がロミオ、男性がジュリエットという組み合わせのチームが有るなど、盛り上がります。
続く小栗チームは7人の女性が小栗講師をバッサバサと斬っていく構成。立ち回りの前に一人ひとりがアドリブで小栗講師とやりとりする点も見どころです。
針谷チームは国木田独歩の「武蔵野」を6人の参加者がリレー形式で朗読していくという武蔵野プレイスとむさしの芝居塾のタッグイベントならではの構成。情景を実際に見ているような素晴らしい仕上がりでした。
佐藤チームはお父さん&娘さんが同一の立ち回りを演じるという構成だったのですが、大はしゃぎでアクションに奮闘する娘さんに続き、お父さんがそれ以上の満面の笑みで演じる様子にほっこりさせられました。
高橋チームはオープニングでも取り入れた「白浪五人男」より「稲瀬川勢揃いの場」に挑戦。歌舞伎狂言独特のリズムやイントネーションを50分の稽古で見事吸収した名演に拍手が沸き起こります。
そして大トリは出口チームのダンス。推測ながら年齢幅が特に広いチームだったのですが、ヤング組のキレもさることながら、アダルト組のキレが非常に良く、圧巻でした。
以上で3時間半のイベントが終了。まだまだ演りたりない! という皆さんの顔が印象的でした。演り足りない方、是非次はむさしの芝居塾の専用スタジオ・コミュニティスペース樂屋に遊びに来てくださいね。
さて、針谷塾長が締めの挨拶でこんなことを言っていました。「今日ここで一緒になった人が、後日、例えばイトーヨーカドーとかで偶然会って『あの時一緒だったよね!』って言い合ってくれればこんなに嬉しいことはない」。本当にその通りだと私たち塾スタッフは皆思っています。「一日俳優体験」が、皆さんにとっての「武蔵野」に対する思いを強くする一助になったなら光栄です。
むさしの芝居塾スタッフ
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