今日は諸事情により東京を離れている高橋佑一郎さんに代わって、
塾スタッフ初瀬による臨時講座が開催されました。
その名も「スマホでらくらく写真撮影術」。
普段のレッスンとあからさまに毛色が違うから誰も来てくれないかなぁ…と
不安に思っていたのですが、「煙〜」でも大活躍の若手塾生・Fさんが来てくれましたよ。
それもコンデジとスマホ、2つのカメラを持って!
講座はまず【座学】からスタート。
写真ってセンス次第の表現だと思われがちだけど、他の色々な表現と同じく
基礎やセオリーを覚えておくことは重要なんです。
逆に言うと、基礎やセオリーをしっかり覚えれば覚えるほど「自由にやれること」は増えていく。
これから自由に羽ばたくためにも、ベーシックのお勉強が重要なのです。
とはいえ、芝居塾のレッスンは一コマ2時間が基本。
手ブレ回避、ピンボケ回避、縦横の使い分け、水平のとり方、
構図の決め方とグリッド線の頼り方、ローアングル&ハイアングルについてを
約40分でお伝えしました。
忙しなかったけど真剣に聞いてくれたFさん、ありがとう。
休憩を挟んで、お次は【撮影】。いよいよカメラを実際に使う時間です。
お題は「塾のエントランスor庭で『こけし』を撮る」こと。
なんつう難題だ阿呆なのかという話ですが、まぁここは大らかな心で許していただきたい。
昨晩、被写体選びに迷ってたら嫁(こけしコレクター)に「ほれ」って多量のこけしを渡されましてね。
それはちょっとどうなんだと思ったけど対案出せない自分が居ましてね。まぁいいよ経緯は。
そんな訳でFさん、こけし群の中からお気に入りを選び、庭に飛び出して行きました。
そんなこんなでシングルヒットを軽快に打つFさん。
彼女は漫画を描く人でもあるのですが、さすが空間把握能力が人並みはずれてるなぁと。
感心してばかりはいられないので、講師作品も残すことにしました。
こうして見ると写真って本当に性格出ますね。Fさんの作品は衝動性というか一種のパッションから生まれていて、非常に良い意味で直情的。さすが10代だよなぁ。講師のものはパズルを解いていくようにというか計算式の解が作品となっていく感じでしょうか。
でも、これが写真というものの面白いところ。基本中の基本は共通だけど、応用はカメラを手にする人の数だけ存在しています。
臨床心理学の言葉で「箱庭療法」ってあるけど、こういう風にテーマを決めてそれぞれの切り口で写真を撮り合うという作業もそれに似ているような気がしました。
さて、【撮影】を終えたら最後は【補正】。今日は初瀬が日々のデザインワークで「必殺技」と称してる補正テクニックをFさんに伝授しちゃいました。その内容は、ここでは秘密。いつか第2回があったら、いらっしゃったお客様には特別にお教えしますので、むさしの芝居塾のスケジュールをしっかりチェックしてくださいね。
最後に余談。Fさんは初瀬の私物である「単焦点レンズ」に興味津々の様子だったので、レッスン時間が終わった後、自由にいろいろ撮っていいですよーとカメラごとお貸ししました。そこでFさんが撮った作品をご紹介して今日はお別れです! またいつか!
むさしの芝居塾スタッフ
- 小劇場で活動後、引退してサラリーマン生活をしていたところを針谷理繪子によって引き戻される。写真やデザインをはじめ、むさしの芝居塾のアートディレクションを担当。
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