むさしの芝居塾メールマガジン―瓦版第81号―

残席僅か!「あきうらら朗読会」は明後日からです!

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演じて・笑って・元気になろう! むさしの芝居塾メールマガジン

―瓦版第81号―

2023年11月1日発行

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皆さんこんにちは。最近、生活習慣を見直して可能な限り早寝早起きを心がけるようになった塾スタッフ初瀬です。それは早いわ、と言われてしまうかもしれませんが、10月下旬から就寝時に湯たんぽを使用するようになりました。部屋にはエアコンもガスストーブもあるんですが、それらはどうしても頭部を含めた全身が温まってしまうので苦手なんです。昔お婆ちゃんから教わった「頭寒足熱」をいまだに信じている私の健康法。皆さんも自分の身体に合ったやり方で免疫を高めて、これからの季節を乗り切っていきましょう!

【目次】

・ごあいさつ

・むさしの芝居塾最新ニュース

・今月のむさしの芝居塾

・コラム~熊に生れたが因果なら~

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1)ごあいさつ

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先月は著名ミュージシャンの訃報が相次ぎました。その中でも私が特にショックだったのは「BUCK-TICK」のボーカリスト・櫻井敦司さんの急死。私自身が「世代」だったのもありますが、ステージ上で体調を崩してそのまま救急搬送され、その日のうちに息を引き取ったという最期はショッキングなものでした。

ミュージシャンや舞台俳優が「ステージ上で死ねたら本望」と語るのをよく聞きます。僕が好きなサッカー選手も「ピッチの上で死ねたら」なんて言います。個人的な話をさせていただくと、私は「何か一つを極める」道を諦め、演劇だけではなくカメラを手にしたり、デザインを勉強したり、文章の仕事をしたり…と浅く広くクリエイティブに関わってきました。ただ、その活動の中で、私には出来なかった「何か一つを極める」道を選び、人生の全てをパフォーマンスやショウに捧げてきたプロフェッショナルな方々と何人か知り合うことが出来ました。「ステージ上で死ねたら本望」という言葉は、そんなプロフェッショナルにこそ相応しい言葉です。そして、櫻井敦司さんという方はまさにそのプロフェッショナルのど真ん中を生き抜いてきた人でした。

冒頭で書いた通り、彼の死は私にとってショッキングなものでした。57歳という年齢は早いよ…という気持ちもあります。しかし、誤解を恐れず書かせていただけるなら、悔やまれるという気持ちと同等かそれ以上に、私の中には「ありがとう」という感謝の念、そしてプロフェッショナルへの尊敬の念が強く残っています。

人の生き様は時に私たちの背中を押してくれます。そして、生き様だけではなく、時に死に様というものも私たちに「死ぬまでは生きる」という生き物のあるべき姿を教えてくれます。櫻井敦司さん、本当に、本当にありがとう。

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2)むさしの芝居塾最新ニュース

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【『あきうらら朗読会』は、いよいよ明後日11/3(金・祝)から!】

メルマガ前号の配信と同日に情報解禁した『あきうらら朗読会』。いよいよ本番の日まで残り2日となりました! 既にチケットは完売回も、そして残席わずかの回も! 詳細は下記公演詳細ページをご確認ください! 今回は会場がお茶室ということもあり、まだチケットに余裕がある回も急遽完売の可能性はあり! 演出である塾長・針谷理繪子が「今回は本ッ当に凄いクオリティ!」と太鼓判を押す今回の朗読会。見逃すのはあまりに勿体ないです! ドンミスィット!

朗読会詳細・チケットのお求めはコチラ!

https://shibaijuku.com/autumnstage2023

 

【朗読会千穐楽終了後…4年ぶりの打ち上げを行います! 参加者は要予約!】

2019年の『明日葉の庭』を最後に休止していた「打ち上げ」。むさしの芝居塾では公演関係者だけで「お疲れ」を言い合う会ではなく、出演者のお知り合いや、「作り手側」になってみたい人なども幅広く受け入れ、幅広い交流の場として「打ち上げ」という場を提供してきましたが、それを今回約4年ぶりに再開することにいたしました! 会場の関係で人数などを把握/制限する必要があるため、今回は事前予約制としますが、参加したい!という方は  info@shibaijuku.com まで、タイトルを「打ち上げ参加希望」にしてご連絡ください!

 

【劇団 芝居屋樂屋 2024年春公演、今年もむさしの芝居塾の全面バックアップが決定! 出演者大募集中!】

毎公演、むさしの芝居塾の精鋭スタッフ陣が全面協力し行ってきた「劇団 芝居屋樂屋」さんの最新公演が2024年4月20日/21日に三鷹駅前の武蔵野芸能劇場で開催されることが決定しました。演出はもちろん、我らがむさしの芝居塾の塾長・針谷理繪子が担当します! 出演を希望される方のためのワークショップ・オーディションは随時開催中! ご興味がある方は劇団 芝居屋樂屋さんの代表アドレス i.a.main.note@gmail.com までお問い合わせください!

 

【詳細は近日発表!? 演技クラスの塾生さん達がドラマに出演しました!】

制作スケジュールの関係上、今はまだ詳細について書けないのですが…むさしの芝居塾の演技クラスで一生懸命に学びを深めている選抜メンバーが、Disney+(ディズニープラス)で好評配信中な某ドラマの続編<シーズン2>の撮影に参加! 緊張しながらもしっかりとお仕事をしてきてくれました! 山の中で夜通しの撮影でした…というのは撮影に臨んだHくんとZくんとKさんの談。詳細はまた情報解禁になり次第、公式サイト https://shibaijuku.com のブログで発表しまーす!

 

【もずくちゃん&豊丸氏共演の「第41回むさしの子どもまつり」終了しました!】

10月15日(日) が悪天候だったため、10月22日(日)に延期して開催された「第41回むさしの子どもまつり」。予告通り、むさしの芝居塾の服部健一と、旗揚げ公演出演者でもあり<交通安全伝道師>として活躍中の塩之糀豊丸氏のコラボレーションステージが開催されました! 最後には「信号ましまし」を参加者の子どもたちと踊って大盛り上がりのステージになりました!

 

【村上佳南出演の『赤ひげ』国立劇場フィナーレ公演を無事終えるも旅は来年も続く…!】

既にお伝えした通り、嵐圭史氏が主宰する「圭史企画」による山本周五郎生誕120年記念公演『赤ひげ』のヒロイン役に大抜擢され、10月23日、24日と国立劇場小劇場での最後の演劇作品を締めくくった村上佳南。東京公演はこれを以て終了しましたが、彼女が「天野まさを」として生きる日々はまだ終わりません! この作品は来年3月まで全国を巡演いたします! 旅公演で進化を続ける彼女の熱演に地方在住の皆さまもご期待ください!

 

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3)今月のむさしの芝居塾

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【11月17日のアレクサンダー・テクニークは一般受付なしですが…】

10月にもマンツーマンレッスンでの開講が一度だけあり大好評だった「アレクサンダー・テクニーク」。11月17日にも特別クラスとして限定レッスンを開講するのですが、こちらも一般受付はございません。アレクサンダー・テクニークの講師としても、また俳優としても多忙を極める直塚講師。その指導を受け演技が大きく変わったという生徒さんが大勢いるので、むさしの芝居塾としても何とかレッスンを拡大したいと思っているのですが…どうしても直塚講師のアレクサンダー・テクニークを受講したい!とお考えの皆さまは info@shibaijuku.com までその旨お問い合わせください!

11月のレッスンスケジュールはコチラ!

https://shibaijuku.com/schedule/20231021

 

【12月に高橋佑一郎講師の特別クラス+発表会を予定!】

本日時点ではまだ正式発表をしていない12月のレッスンスケジュールですが、今年は『鬼~贋大江山奇譚』での弥三郎役が未だ記憶に新しい高橋佑一郎講師による特別クラス+発表会を開講予定! 人数を絞っての複数レッスンを展開する予定で調整しており、最終レッスンの際にはレッスンの成果を披露する発表会が付く構成を予定しています。詳細については info@shibaijuku.com までお問い合わせください!

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4)コラム~熊に生れたが因果なら~

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先日、深夜に自宅から最寄りのコンビニに向け歩いていた時だ。近所の家の敷地から、小さな動物がパッと道路に飛び出してきた。私は一応東京で野良犬というものを見たことがある最後の世代に属するが、令和のいま野良犬なんてものは当然居ない。とは言え、その姿は野良猫や地域猫と呼ばれるものとも違っていた。「あぁ、ハクビシンね、久しぶりに見た」と思った。私が思わず歩みを止めると、その動物も私の存在に気づいた様子で静止しこちらを見る。私と動物が目を合わせていた時間はおそらく1秒にも満たなかったと思うのだが、その1秒は結構な衝撃だった。まずハクビシンの最大の特徴である両眼の間の白い線が無い。身体は太った猫のように丸く大きく、そして太い尻尾には縞模様…。アライグマじゃん!と気づいたと同時に、向こうは素早い動きで視界から消えていった。

私はコンビニで用事を済ませ家に帰ると、Facebookに書き込んだ。「大田区◯◯◯の◯丁目付近でアライグマを目撃しました。ペットが逃げ出しちゃって…等でお困りの方が居たらご連絡ください。目撃場所情報をご提供します」。ここは川を挟めば神奈川県な東京最南端の下町、とは言え一応は日本の首都・東京の特別区。目撃したアライグマが野生のそれだとは端から考えていなかったのである。

だが、その都会育ちの驕った考えはFacebookに寄せられた家族や友人らのコメントによって粉砕された。自転車で10分の距離に住む姉によると、彼女の家の庭にもアライグマが出没。その際は猫が追っ払ってくれたそうだが、姉の友人はメダカを入れた鉢が被害に会い、防犯カメラにはバッチリアライグマが映っていたという。他にも普通にいるよ、私はタヌキ見たよ、等々、様々な情報が寄せられた。試しにGoogleで「大田区 アライグマ」と検索すると、大田区の公式サイトには捕獲用罠の貸出案内があった。私が目撃したアライグマはペットが逃げ出したものではなかった。それは紛れもなく野生で、現在進行系で多くの被害を巻き起こしている害獣だったのである。

私が大田区に引っ越してきたのは昭和55年。それから40年以上の時が過ぎ、元号は平成を経て令和へと移り変わったが、昭和でも平成でも一度も目にしなかった野生のアライグマなんてものが令和の今になって見られてしまうのだから、街の進化や発展というものを凌ぐ勢いで野生動物を巡る環境が変化しているのだろう。

獣害と言えば最近は熊による被害が多発しており、過去最高だった昨年の記録が今年10月上旬の時点で既に塗り替えられたなんていうニュースも頻繁に報道されている。中心になっているのは秋田県や岩手県が多いらしいが、つい先日は東京・町田市でも熊の出没情報があった。今夏の猛暑で熊が冬眠するために必要なドングリが充分な量の実を付けず、食べ物を求めて人里に降りてきているらしい。この件が議論されている場では「熊を殺すな!」という意見も散見される。その気持ちも全くわからないではない。とは言え、人や農作物や家畜に危害を与える恐れがある以上、害獣は駆除するしか無いのだが、地球を熊が暮らしにくい場所に変えてしまったのが人に他ならないこともまた間違いなく、自分たちが地球の支配者だと言わんばかりな人間のエゴ、そしてその人間に自分も含まれていることがどうにもやるせない。

思い出すのは、宮沢賢治の童話『なめとこ山の熊』で、熊捕りの名人・淵沢小十郎が撃った熊へ語りかける場面だ。「てめえも熊に生れたが因果ならおれもこんな商売が因果だ。やい。この次には熊なんぞに生れなよ」。

この「なめとこ山」はかつて賢治が創作した架空の山だと考えられていたが、後に実在することがわかる。場所は昨今ニュースを騒がせている秋田県と岩手県の県境だ。私は運命論者ではないが、それでもやはり「因果」は感じずにいられない。

今月のコラム担当 初瀬健大

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