出張アレク!

ちょうど一週間前、むさしの芝居塾公演『デイドリーム・ビリーバー』の稽古に出張アレクしてきました!

4月は通常アレククラスをお休みさせてもらい、公演出演者向けの特別WSなのです。
海外では多くの演劇学校や劇団などにアレクサンダー・テクニーク教師が在籍しており、日本でもいくつかの劇団や研修所にはアレククラスがあります。
というかない所の方が圧倒的に多いです。
そんな日本の演劇界で、公演向けに(通常の稽古に加えて)アレクを取り入れるというのは、かーなーり珍しいことなのではないでしょうか。
すごいな、芝居塾。

さて。
芝居塾はご存知の通り、経験、年齢がバラバラの、多様性の塊みたいな団体です。
アレク経験どころか、演劇経験すらバラバラです。
そんなチームにレッスンするのはとても楽しい経験です。

まずは全員が出てくるシーンを見せてもらいます。
そして、初体験の人もいるのでアレクのいろはから軽く説明。

俳優の関心事である声にフォーカスして説明、体験をしてもらいます。
余分な緊張を無くすことが、俳優にどんな変化をもたらすのかを実際に感じてもらいます。

全員、声の響きが良くなり、言葉が伝わりやすくなりました。

時には本人より周囲の方が変化に気づくこともあるのが面白いですね。
前半終了とともに、質問が。
「自分で余分な緊張をとるにはどうしたら?」
だよね。
じゃないと本番大変だもんね。

少し休憩を挟んで、今度は「コンディショニング』を配役上のペアでやっていきます。
頭から初めて足まで、少しずつ緊張している身体を緩めていくのです。
例えば、肩や腕が緩むとこんな感じで腕の長さが変わります。

5cmくらい?

この日は舞台実寸をとれる稽古場を借りているので、時間制限があるのですが、ギリギリまでやらせてもらいました。

最後の質問コーナーで出た「大きい感情が出るシーンはうまくいくのに、日常のシーンが『無』になってしまう」。
これは多くの俳優が抱える問題じゃないでしょうか。
大きい問題なので、次回に持ち越しです。

次回は舞台上での動きと感情の大小。
楽しみです。

今月やった内容は来月の5/28、アレクスペシャルデイ
昼の部「緊張のお悩み解決SP」
夜の部「発声のお悩み解決SP」
で改めてやりますので、ご興味のある方は是非お越しください!

むさしの芝居塾スタッフ

直塚和紀
直塚和紀
「芝居をしてる時もしてない時も、人生を楽しめる身体作りを!」 学生時代より海外公演を含む蜷川幸雄作品、美輪明宏作品に出演。声優、ナレーターとしても活動中。アレクサンダーテクニーク認定教師として芝居中だけでなく日常の動作も楽になるよう導きます。

ABOUTこの記事をかいた人

直塚和紀

「芝居をしてる時もしてない時も、人生を楽しめる身体作りを!」 学生時代より海外公演を含む蜷川幸雄作品、美輪明宏作品に出演。声優、ナレーターとしても活動中。アレクサンダーテクニーク認定教師として芝居中だけでなく日常の動作も楽になるよう導きます。