明確に考える、ということ

おかげさまで骨格模型のHanzoくんの足が治りました!

雨が降ったりやんだりの中、本日のATクラス。
マンツーマンレッスンのIさん、今日は外で『階段の上り下りが楽になる方法』をやる予定でした。
が、雨天のためあえなく中止。その代わりに椅子から立つ、椅子に座るということにフォーカスしてじっくりとレッスンしていきます。

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方向性を考えることで変るカラダ

ここで大事なのは上への『方向性』を考えること。
椅子に立つときはもちろん、変な言い方に聞こえるかもしれませんが座る時にも、上へと向かう方向性を考えることが『楽さ』につながるのです。
文章だけでは判りにくいと思いますので、気になる方はレッスンで実際に体感してみてください。

グループレッスンは先週に引き続き、AちゃんとAさん。
二人が気になるのは『眠気の払い方』と『自分よりも年齢がかなり上の人の声の出し方』。二人ともお互いのお悩みに共感していたので両方をそれぞれやってみることになりました。これがグループの良さの一つ。人の変化を目の当たりにしたり、自分が考えもしなかった動きを知ることが出来るからです。

さて。
眠気と戦うのはあまり得策ではありません。
追っ払ってもどうせ戻ってくるので、少し休んだ方が効果的なのです。
その時に役立つのが『建設的な休息(セミスーパイン)』と呼ばれるものです。

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セミスーパイン(わかりにくくてごめんなさい)

何と15分横になるだけで2〜3時間の睡眠と同じ効果がある!
と言われています。
AT教師がよくレッスンの合間のちょっとした休憩にやっています。
三角座りからゆっくりと寝ていくのですが、その中にいくつもの秘密が隠されています。
その秘密は…やっぱりレッスンで!

続いて『自分よりも年齢がかなり上の人の声の出し方』。
これは良い練習方法と発声を塾長はりいが教えていたので、あえて別のアプローチをしてみました。演じる役の特徴、性格、歴史を事細かに決めていくと、声は変わるのか?という実験です。人間は考え方をクリアにすればするほど、その考え通りに自分を動かそうとします。矢継ぎ早に色んな質問をして、それに答え終わったところで、声にします。

明確にその役をイメージできたことで、声の質、音の響き、全てが変化していきます。

色々なクラスでの経験がそれぞれ反応し合い、作用し合ってその人の芝居がより良く変化していきます。
塾の真骨頂だよなあ、と思えるクラスでした。

むさしの芝居塾スタッフ

直塚和紀
直塚和紀
「芝居をしてる時もしてない時も、人生を楽しめる身体作りを!」 学生時代より海外公演を含む蜷川幸雄作品、美輪明宏作品に出演。声優、ナレーターとしても活動中。アレクサンダーテクニーク認定教師として芝居中だけでなく日常の動作も楽になるよう導きます。

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直塚和紀

「芝居をしてる時もしてない時も、人生を楽しめる身体作りを!」 学生時代より海外公演を含む蜷川幸雄作品、美輪明宏作品に出演。声優、ナレーターとしても活動中。アレクサンダーテクニーク認定教師として芝居中だけでなく日常の動作も楽になるよう導きます。